こんにちは!けいちゃんです!
グランジって・・・かっこいいですよね(恍惚)
でも実際、グランジってなぜ生まれたのか、全盛期であった90年代にはどんな背景があるのかってわからないですよね。
今回はバンドキモオタクの僕がグランジの背景を説明する記事を書いてみました!
「この記事で解決できること」
・グランジの誕生
・グランジの成長
・グランジの成功
・グランジの衰退と継承
・おすすめの現代グランジバンド
本記事では、グランジの歴史を説明しつつ、音楽の新しい楽しみ方も発信できればと考えています!
歌詞やサウンド以外にも、その歴史や文化を知れば、音楽の魅力は無限大。
記事前半ではグランジの誕生から衰退、それを継承するまでの解説を、後半では現代グランジバンドを解説するので、どうか最後までご覧ください!
グランジの誕生
グランジの精神が誕生したのは80年代。ロック、メタルが商業的に大成功していた時代に生まれました。
Guns ’n RosesやMötley Crüeなどの現代でも根強く人気のバンドたちが誕生し、数々の名曲を生み出していたロックの全盛期とも呼べる時代です。
当時「LAメタル」とも呼ばれていた彼らの精神は「美とインパクト」。美しくキャッチーなメロディとファンを楽しませる曲展開。そして逆立てた髪やメイクを施した姿をしており、一眼見聞きすれば忘れることのできない要素をたくさん併せ持っていました。
彼らがそんな精神を持っていた背景には音楽テレビ番組の放送が開始されたことにあります。
当時はまだ珍しかったMステのような音楽を主体とした番組が多く制作され、LAメタルのバンドたちはテレビの画面に映えるよう、インパクトのある曲調と衣装をしていたわけです。
しかし売れているバンドや、モテモテなアーティストに対しアンチができてしまうのと同じように、当時のアメリカで大衆に受けることを目的とされた彼らを揶揄する声も多く、見た目だけの薄いメタルという意味を込めて「ヘアメタル」と呼ぶ声も当時は多かったのです。
流行りの音楽を否定し、古き良き音楽を求めたり新しい音楽を探求することで音楽は現代まで進化を続けてきましたが、グランジもそんな「パンク精神」から派生したものだったのです。
グランジの成長
グランジが成長してきた背景には70年代音楽との密接な関係があります。
当時のパンクはLAメタルによってメインストリームから追い出されていたジャンルでした。彼らの書いていた歌詞がテレビでは放送できない刺激的な内容だったためです。
しかし日本でいうゴリゴリのメタルやメロコア、初期の歌モノのようにコアな音楽好きやバンドマンからは愛され続け、水面下でLAメタルを引きずり下ろし、またメインストリームに返り咲く方法を模索していました。
LAメタルを嫌う彼らが愛したジャンルはパンクとレトロなHR/HM。Led ZeppelinやBlack Sabbath、Sex Pistolsに代表される70年代に流行った古き良きジャンルたちで、それぞれのバンドは思い思いに好きな曲を作り、互いに影響を受け合っていたとされています。
それぞれの特徴は以下のような感じ。
メロディ | サウンド | 曲の展開 | ビート | |
ハードロック | ブルージー | 重い | 単純 | 遅い |
ヘヴィメタル | 暗い | 非常に重い | 多い | 速い |
パンクロック | 明るい | 軽い | 非常に単純 | 速い |
この3ジャンルを中心に影響を受けたバンドたちは、これらを掛け合わせることで新しい音楽を生み出そうと模索を始めます。
このGreen RiverやTadは初期グランジとして非常に名高いバンドです。(僕が好きってのもある)
彼らはパンクのようなビート感を持ちつつもハードロックやヘヴィメタルのような重厚なサウンドを持ち合わせているように感じますよね。
このように自分達の思う最高の音楽を模索しつつ、互いに影響し合うことでグランジというコンテンツの質を高めていったとも言えるわけです。
グランジの成長
初期グランジが生まれたのが80年代後半。そこからグランジは5年ほどでメインストリームを支配し、そして衰退していきます。
初期グランジについて、当時のメディアは興味を示しませんでした。しかしどうしても無視できない卓偉稀なる才能を持ったバンドが頭角を表し、新しいムーブメントは始まっていきます。
初めにアンダーグラウンドから脱出したのは「Soundgarden」。彼らが初めて大手レーベルと契約した「グランジの祖」と呼ばれるバンドです。
古き良きブルースロックの雰囲気とライトでわかりやすいパンクビート。そこに現代的なメタルサウンドを掛け合わせた彼らの音楽は新たなムーブメントの予感を感じさせ、彼らをきっかけとしてグランジバンドたちはメジャーデビューを勝ち取っていきます。
そんな中、初めて音楽チャートに乗ったバンドが「Alise In Chains」。彼らが初めて商業的に成功したグランジバンドと言われています。(僕が一番好きなグランジバンドでもある)
LAメタルのようなメタルサウンドを持ちながらも、その曲調は70年代ヘヴィメタルをそのまま受け継いでおり、古いながらも現代的サウンドが大衆に受け入れられるのに時間はかかりませんでした。
・・・しかし未だグランジはメインストリームに躍り出ることはできず、新たな時代の幕開けを感じさせながらも爆発できない。付き合えばいいのに付き合わないカップルのようなもどかしい状態。
しかし1991年。ついにグランジはメインストリームに躍り出し、LAメタルを王座から引きずり下ろすことに成功します。
「Nirvana」の「Smells Like Teen Spirit」を聞いて衝撃を受けた方は老若男女問わず多いと思いますが、それは当時のアメリカでも同じ。この曲はラジオやテレビで驚くべきオンエア数を稼ぎ、グランジバンドとして初めて全米1位を獲得します。パンクの持つ若さに任せた勢いをそのままに、現代的なメタリックサウンドとキャッチーなメロディは当時の音楽とは一線を隠しており、一気にグランジのイメージを一般的なものにしました。
後述の「Pearl Jam」も91年にアルバムを発売しており、Nirvanaに引っ張られるようにポピュラー音楽のラインナップに並びました。彼らの音楽性はハードロックの復活。真似事だと揶揄されることもありましたが、アメリカ本土ではNIrvanaと同等かそれ以上の人気を博しています。
Nirvanaがラジオやテレビで持て囃されるにつれてグランジへのボルテージはますます上がり、わずか5年でLAメタルが流行っていたメインストリームに新しい日の出を見せます。
しかし同時に、更なる新ジャンルの登場とグランジバンドそれぞれの「終わり」が近づいてきます。
グランジの衰退と継承
グランジはその後、人気絶頂の中一気に衰退していきます。その理由はグランジバンドの停止と新ジャンルの台頭だと考えています。
90年代の半ばごろから、グランジバンドたちは進行の足を負傷する事態を起こし始めます。Alise In Chainsの事実上活動休止、Soundgarden、Nirnanaの解散など、グランジバンドたちがメディアなどに顔を出す機会が単純に減っていきました。そうすると大衆は新しい音楽を求め出すもの。新たに台頭してきたポップパンクやニューメタルにチャートも記録も破られ、グランジはわずか5年足らずで過去のものになっていきました。
しかしグランジの影響力はあまりにも大きく、その後の音楽を大きく変えてしまったと言われています。
それは同時に、影響を受けたバンドも多いということ。
初期のグランジもそうでしたが、後世のグランジバンドもまた、さまざまな方向から影響を受け合い、その質を高めていきました。その結果、グランジを丸ごと昇華させたバンドから、グランジに多少の影響を受けているという別ジャンルまで生まれ出し、今では「現代のほとんどのアーティストはグランジに影響を受けている」とまで言われているのです。
そんな彼らのことを「ポストグランジ」と呼び、2000年代に入るとさまざまなポストグランジのバンドが現れ、ハリウッド映画の主題歌やチャートランクイン、グラミー賞受賞などを果たしていくのです。
最初はアングラジャンルとして扱われていたグランジ。それは1回のラジオ放送をきっかけに爆発的な盛り上がりを見せ、気づけばアメリカの代表音楽として国民に根付いていきました。カートコバーンの死により「グランジは死んだ」と言われていますが、その精神は継承され、今も生き続けています。
カッコ良すぎるポストグランジたち
いかがでしたでしょうか?
ここからは、僕が激推しするポストグランジバンドを5つ紹介していこうと思います!
どのバンドも現代的なサウンドを持ちながら、当時のグランジのエッセンスを感じられる曲を多数発売しております。
興味が湧きましたら、ぜひご友人などに布教しまくってください!
- ポストグランジを売れ筋に – Nickelback
まずは僕がポストグランジを知ったこちらのバンドから。
圧倒的音圧とメロディのキャッチーさ。そこにボーカルの低音イケボがからみ唯一無二の楽曲を届けてくれます。
中期から現在にかけてはメタルサウンドに走ったり、カントリーやダンスミュージックに挑戦したりとかなり幅も広く、アルバム全部聞いても飽きない数少ないバンドなのではないでしょうか。
今回貼ったのは僕がハマったきっかけの動画。
全米で売れに売れた曲や、美しいバラードも出していますので、よかったら。
- グランジに神秘的なエッセンス – Creed
続いては何やら雰囲気の違うこちらのバンド。
このバンドはグランジでは使われてこなかった音階を用いて宗教音楽の雰囲気をうまく取り込んでいるバンドです。
そこにヘヴィな音圧とバリトンボイスが混ざり合い、あの頃のグランジのエッセンスを程よく感じられる作品を聞かせてくれます。
サウンドもさることながら、歌詞も世界平和や子供たちの幸福を願うような優しい歌詞をしており、和訳を見たあなたはうーんと考えさせられること間違いなし。
- 邦楽的メログランジ – Fuel
最近新譜を出しまくるFuel。
彼らの一番の特徴は、洋楽らしからぬメロディアスさにあり、日本人でもどこか懐かしくも聞きやすいノスタルジックな曲調をしています。
90年代の後半ごろの登場なのですが、ハイテンポな曲にストリングスを入れたポストグランジはFuelが初めてかも。
他にいたら教えてください・・・
- 天才集団の芸術音楽 – Goo Goo Dolls
もしかしたら知ってるかもしれないこの曲は、映画「City Of Angel」の主題歌となった曲です。
カントリー、クラシック、メタルなど、さまざまな要素を加えながら芸術点の高い曲を生み出すバンドですね。
完成度が高すぎて理解が追いつかなそうな感じもしますが、それらをうまくまとめて美メロを届けてくれます。
- 歌モノみたいなエモグランジ – Basement
最後はびっくりするほど新しいバンド。
独特の浮遊感を持っており、使うコードや音階にも親しみやすさを感じます。
最近日本でもこの手のエモいバンドやアーティストが流行っておりますが、それにグランジの要素が足されたような感覚に陥るかなと。
ゴリゴリのグランジから疾走感のあるハードコア的楽曲もありますので、少し聴いてみてください!
まとめ
いかがでしたか?最後に今日話したことをおさらいしてみましょう。
・グランジはLAメタルへの反抗から始まった
・グランジは70年代音楽を取り入れた姿
・グランジは5年ほどで流行となり、5年かけて消えていった
・現代でもその精神は生き続けている
僕の愛を受け止めてくれた方!ぜひグランジにどハマりしてくださいね。
グランジについては別の記事でも触れているので、興味がありましたらご覧ください!
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